Athleticism in Brain

運動や筋トレ、体重の管理を記録していく。 体が資本!それにつきる。皆さんも一緒に頑張ろう!

まったく新しいゴルフ理論

ようやく100キロウォークの筋肉痛や膝の痛みがおさまってきた。

 

先週は足がすぐに痛くなるので出かけることができなかったが、100キロウォークの興奮だけは残っていて、何か体を動かしたい衝動に駆られていたので、ずいぶん前に買って積読状態になっていた「まったく新しいゴルフ理論」という本を読んでいた。

 

ゴルフ自体は学生時代に体育の授業で少しだけやったことがあるのだが、適当にスイングしているだけでは上達しないなという実感があり、体のどこを固定したらいいのか、スイング中にどこに力を入れるべきなのかを知りたいなと思っていた。

 

やみくもに練習したりラウンドしたりする前に基本的なことを叩き込んでおきたいなと思っていた頃に手に取ったわけだが、そもそもゴルフをやる予定がなかったのでほったらかしになっていた。

 

他のゴルフ指導書は読んだことがないので比較はできないのだが、少なくとも理系の自分にとってはメカニズムを細かく分けて解説してくれている本書は、感覚的な表現が極力少なくなっており、分かりやすかった。
(とはいえ、日本語の表現が下手だなと感じる箇所も多数あったが。。。)

 

本書で提唱するコンバインドプレーン理論の目標は、「よく飛んで」「曲がらず」「何度でも」打てるスイングを習得するというものであり、シンプルなコンセプトで分かりやすい。

 

具体的なコンバインドプレーン理論の内容は、
・3つの平面(コンバインドプレーン)上をクラブが動くようにイメージしてスイングする
・スイング中の一連の動作(バックスイング、ダウンスイング、フォロースルー)を分割し各動作に関して何をすべきか(体のどこをどう動かすべきか)を明示する
というものである。

 

コンバインドプレーンという新しい言葉を使っているのでとっつきにくいが、右利きのプレーヤーの場合、自分の体の右側(バックスイングからダウンスイングの途中まで)が一つ目の平面、自分の体の正面(ボールをうつ前後)が2つ目の平面、自分の体の左側(フォロースルー)が3つ目の平面となっており、この3つの平面(プレーン)を組み合わせた(コンバインド)平面上でクラブを動かすようにイメージしようというものである。

 

この理論の良い点は、特に意識せずに感覚的にやっている動作について、一つ一つ分割して動作のメカニズムを明らかにすることで、ミスが起こった時にどこでどんな動作をしてしまったためにミスショットになったかの原因を特定できるようになる。

 

また細かくどんな動作をすべきかを定義することで再現性が高くなる。つまり決まったことをやれば良いので同じスイングを繰り返し行うことができるようになる。

その結果、ミスも最小限にできるはずということである。

 

練習方法も提示されており、
・8−4スイング(時計の針の8時から4時までの位置の間で動かす小さなスイング)
・9−3スイング(さらに9時から3時まで動かす範囲を広げる)
・L字スイング(9−3スイングに加えて手首の力でクラブシャフトを垂直に持ち上げるコック動作まで行う)
・コの字スイング(L字スイングに加えて上腕を使ってクラブを持ち上げるリフトアップ動作まで行う)
・フィニッシュフォーム
の5つの方法で体の回転の仕方と腕の動かし方を解説してくれている。

 

ゴルフは止まっているボールに勢いのついたクラブヘッドをぶつけて飛ばすという観点で言うと、簡単な力学の問題が適用できるスポーツである。

それを経験豊富で優秀なスポーツ選手特有の感性にもとづいた主観的な言葉ではなく、論文として成立させなければいけないような初見の人が読んでもわかる客観的な表現で書いてくれていることはありがたい。

なんだか自分も綺麗なショットが打てるようになりそうな気がして勇気が湧いてきた。

 

暇つぶしに打ちっ放しに行くにも、こういった練習方法やスイング理論を頭に入れておくと、より楽しめそうだ。
暖かくなってきたし、打ちっ放しでも行ってこようかな。